2011年07月11日

平成19年 非破壊調査実績

発注機関 調査・検査内容 場所 実施年月
オリエンタル白石㈱ 熊本3号 水道2号橋上部工工事(電磁誘導) 熊本県 1911
川鉄橋梁鉄鋼㈱ 熊本3号市の迫橋上部工工事(電磁波レーダ) 熊本県 1912
新構造技術㈱ 人吉橋橋梁点検業務(目視/電磁波レーダ/iTECS試験 熊本県 196
㈱タイシン 小学校耐震工事 柱部健全性試験(iTECS試験 高知県  198
富士ピーエス㈱ 長崎497号中里2号橋上部工診断(電磁誘導) 長崎県 199
富士ピーエス㈱ 宮浦1号橋 上部工工事(電磁誘導) 熊本県 201
㈱三祐コンサルタンツ 小迫地区渡版橋実施設計業務委託(コンクリートテスタCTS) 長崎県 201
㈱内外エンジニアリング 三池地区水利施設等機能保全業務(目視/コンクリートテスタCTS 福岡県 201
㈱日水コン 原城配水池外施設点検調査業務委託(目視/電磁波レーダ/コンクリートテスタCTS/iTECS試験 熊本県 201
竹下建設工業㈱ 佐世保高架橋下部工(P58~P59)工事(電磁波レーダ) 長崎県 202
㈱九鉄工業 九州新幹線第1津福本下部工工事(iTECS試験 福岡県 202
コーアツ工業㈱ 熊本3号田浦高架橋上部工工事非破壊試験(電磁誘導) 熊本県 203
双葉工務店㈱ 硴江排水樋菅鉄筋探査(電磁波レーダ) 熊本県 203
㈱南陽建設 熊本57号古村地区改築外1件工事鉄筋探査(電磁波レーダ) 熊本県 203
㈱富友測量設計 国道217号単県橋梁補修(尾曲橋他3橋)設計委託(電磁波レーダ/シュミットハンマー) 熊本県 203

2011年07月06日

非破壊試験現場レポート(新設橋梁編)

 平成22年6月,熊本土木事務所発注工事にて,熊本県での工事現場では初めてとなる非破壊試験等が実施された。これは熊本県土木工事施工管理基準2-2出来形管理基準【1共通編5章 無筋鉄筋コンクリート「組立て」測定基準 注3)新設のコンクリート構造物(橋梁上部工・下部工)の鉄筋の配筋状況及びかぶりについては「非破壊試験によるコンクリート構造物中の鉄筋状態及びかぶり測定要領(案)」を適用する。】に準じて行った実例です。
 本現場では,国土交通省の微破壊試験-外部供試体(ボス試験)及び非破壊試験の衝撃弾性波試験(iTECS法:強度試験)も実施された。
 以下に,実施状況写真および配筋状態・ボス試験・強度試験結果も参考として紹介します。なお,画像をクリックすると,原画サイズのイメージをご覧になれます。

①配筋探査 ~電磁波レーダ探査状況~/ ~画像例~





②ボス試験 ~ボス割取り状況~/~強度判定結果~





③強度試験 ~衝撃弾性波法(iTECS法)による強度試験状況~/~判定結果一覧~








~源嶋 幸治 監督さんから一言~
 本工事において,鉄筋の配筋状態及びかぶり管理に関して熊本県土木工事施工管理基準に準じて実施した感想は,鉄筋位置やかぶりなどがコンクリート打設後に非破壊(電磁波レーダ)で判断できることを実感した。また,橋台下部工のフーチングにおけるボス型枠の取り付けから強度判定,衝撃弾性波法(iTECS法)による強度試験でコンクリートの品質確認ができたことは私自身としても国発注工事以外でも取り入れ,品質管理に携わって行きたいと感じました。


 その後,源嶋氏は相良村発注工事の「平成22年度 村道廻谷線道路改良工事(橋梁下部工)」においても相良村へ技術提案して非破壊試験を実施されてもいます。その強度試験写真も掲載しておきます。

 

 最後に,味岡建設㈱は天草地域振興局発注 国道324号地域連携推進改築(知十橋下部工その2)工事でも熊本県土木工事施工管理基準に準拠し,配筋状態及びかぶり測定を実施されています。


~木下 孝幸 監督さんから一言~
 熊本県土木工事施工管理基準の出来形管理基準において提示してあり,私も初めて実施しました。このようにコンクリート打設後において,配筋状態やかぶりが確認できることは品質管理する上で,有用な技術と感じましたので,今後も取組んでいきたいと思いました。



2011年07月05日

iTECSとは_NETIS登録技術(QS-040028-A)

iTECS(弾性波レーダシステム)は,衝撃弾性波法によるコンクリート構造物の健全性診断装置です。本システムはインパクター(直径10~30mmの鋼球)、またはセンサー付きインパクター,センサー(加速度計内蔵)及び制御用PCによって構成されます。

衝撃弾性波法は,コンクリート板の厚さ方向での波動の多重反射によって生成される固有振動数を計測し,「厚さ」を算出する技術です。この基本原理を応用しコンクリート構造物の内部欠陥,弾性波速度(強度推定),厚さなどの検知だけでなく,PC橋のシースの位置,充填度合いの推定などが可能です。また,縦弾性波の回折伝搬特性を利用し,ひび割れ深さの測定と,2ch間の波動の伝搬遅延時間を測定することにより,コンクリートの縦弾性波速度の測定を行います。弾性波速度とコンクリート強度には一定の関係があり,この関係を利用してコンクリートの圧縮強度推定にも応用されています。

操作方法は至って簡単。センサーを測定面に軽く押し付けて,その近傍をインパクターで打撃するだけです。インパクターにより人工的に発生させた衝撃により,コンクリート内部を伝搬する弾性波を観測し,弾性波の伝搬時間,反射時間などを測定し,コンクリート表面・内部の状況をコンクリートを壊さないで検査します。

 国土交通省NETIS登録No. QS-040028-A  (2005.3~)

 日本非破壊検査協会規格: NDIS 2426-2

本組合が作成したiTECSのパンフレットは下記からダウンロードできます。  





2011年07月04日

コンクリートテスター(CTS-02)

 コンクリートテスター(CTS-02)はConcreteTest andSurveyor Type2の略称で,日東建設株式会社によって開発され,テストハンマーと打音法(点検ハンマー)両方の機能を有し,強度推定・劣化度合いの検知・剥離浮きの検知が可能な多機能型検査装置です

 2010年12月現在の販売台数は,韓国,アメリカを含めて270台を超えています。

 国土交通省NETIS登録No.  HK-060013-A   (2006~)

 農林水産省系新技術登録No. ARIC-261


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本組合が作成したパンフレットはこちらからダウンロードできます。





2011年06月24日

ご挨拶

 本組合は,平成169月に登記し,今日まで熊本県を始め九州一円の行政機関や関係学術団体などへ,新技術として登録しているiTECS技術,CTSと電磁波レーダ,電磁誘導法などを使った調査技術の説明や理論などの講習会の開催,新設構造物から既存構造物などの調査・診断による健全性評価に取組んできました。今後,建設投資が減少する中にあって,特に既存構造物等の長寿命化が重要になってきます。それらの構造物を非破壊試験によって,その耐久性・安全性評価などを照査検討すると共に,補修・補強方法などを提案して,地域への貢献を果たして行きたいと考えております。

 

 さらに,平成194月から,国土交通省の「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定要領(案)」の4.測定者(測定者要件)の有資格者となる熊本地域講習会を開催し,これまですでに40名以上の測定技術者を輩出しており,今後も継続してまいります。

 

 これから,本研究会は,構造物のライフサイクルコスト等も視野に入れ,更なる技術の開発や最適な技術提案ができる専門化集団として,今後,益々研さんすると共に,地域住民の豊富値の最大化を目指し,取組む決意であります。

協同組合 熊本県構造物診断技術研究会
理事長  池端 秀幸

2011年06月24日

研究会概要

■組織

 理事長  池端 秀幸 (株式会社大進コンサルタント 代表取締役)
 副理事長  内田 貴士 (株式会社興和測量設計 代表取締役)
 理事  長田 郁男 (株式会社長田測量設計 代表取締役)
 理事  柴田 浩史 (株式会社熊本建設コンサルタント 代表取締役)
 監事  橋本 寛 (株式会社興和測量設計 取締役)
 顧問  境 友昭 (アプライドリサーチ株式会社 代表取締役)
 顧問  極檀 邦夫 (iTECS技術協会 理事長)
 顧問  右田 泰弘 (東海大学 名誉教授)

■会員

  法人名 役職 氏名
正会員 (株)大進コンサルタント 代表取締役 池端 秀幸
(株)長田測量設計 代表取締役 長田 郁男
(株)興和測量設計 代表取締役 内田貴士 
(株)熊本建設コンサルタント  代表取締役 柴田 浩史

■パンフレット

画像をクリックすると,イメージを拡大されます。

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■有資格者数

国家資格…  
技術士 6名
技術士補 8名
一級土木施工管理技士 22名
測量士 50名
測量士補 13名
二級土木施工管理技士 9名
二級管工事施工管理技士 1名
二級造園施工管理技士 1名
その他の資格…  
工学博士 2名
RCCM 12名
コンクリート診断士 3名
コンクリート構造診断士 2名 
一級構造物診断士 1名 
上級土木技術者
(土木学会・鋼・コンクリート)
1名
地すべり防止工事士 3名
コンクリート技士 8名
下水道技術二種 11名
橋梁点検技術者 6名
iTECS技術者 17名
配筋探査講習会修了者 8名

2011年06月23日

平成23年度開催予定の講習会

名 称

開催時期 開催地 講習内容 申込み 主催者
「劣化診断」講座-コンクリート構造物の診断(衝撃弾性波法等) 84()13001600 佐賀市

実施要領

日程表

締切り ()佐賀県土木建築技術協会
iTECS技術熊本地域講習会 929()101() 熊本市 開催案内・申込書 7月中旬募集開始 ()熊本県構造物診断技術研究会
コンクリート構造物の非破壊強度試験法(CTS-02) 10 福岡市 開催案内 8月中旬募集開始 ()福岡建設技術情報センター
コンクリート構造物の非破壊強度試験装置(CTS-02)の技術説明

11

7or 8日)

熊本市 開催案内 8月中旬募集開始 ()熊本県構造物診断技術研究会

2011年03月01日

微破壊・非破壊試験による新設の構造体コンクリート強度測定要領(案)(H22)

 平成18(2006)年より,国道交通省が「微破壊・非破壊試験を用いたコンクリートの強度測定の試行について」,平成21年3月31日には「微破壊・非破壊試験によるコンクリートの強度測定を用いた品質管理について」を発表し,コンクリート構造物の品質確保及び監督・検査の充実のため,コンクリートの強度測定要領は本格運用の運びとなりました。

 (独)土木研究所では各試験法の測定要領(案)をホームページに掲載され,毎年修正されています。主な修正点は(独)土木研究所のホームページhttp://www.pwri.go.jp/jpn/seika/conc-kyoudo/conc-kyoudo.htmlを参照ください。また,測定者の要件,証明書を交付している機関と有資格者が掲載されているサイトも示しています。

 なお,本組合の有資格者に関しては,

非破壊試験(衝撃弾性波法-iTECS法)では,(独)土木研究所HP
http://www.pwri.go.jp/jpn/seika/conc-kyoudo/goukaku.htmlに,

微破壊試験(外部供試体-ボス供試体)では,千代田建工(株)HP
http://www.boss-shiken.com/jigyousyomeibo.pdfに掲載されています。

2011年02月05日

熊本県中小企業団体中央会_特定問題講習会開催

<<プログラムの内容>>

 リック株式会社技術研究所(一般社団法人iTECS技術協会研究員)岩野聡史氏より

(1)衝撃弾性波法の基礎原理及び現在の運用状況

(2)コンクリートの非破壊評価技術の信頼性向上に関する研究委員会(339委員会)成果報告の概要報告

開催日:2011年(平成23年)2月25日 13:00~15:00

場所:ホテル熊本テルサ

本講習会は、土木学会 継続教育(CPD)プログラムの認定を受けております<単位数 [1.8単位]> 。

2008年08月20日

ながさき建設技術フェア2008

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・開催日:平成20年9月11日(木)~12日(金)
・開催場所:長崎県立総合体育館(アリーナかぶとがに)
・熊本県構造物診断技術研究会ブースにて、内部空洞を含む供試体、ひび割れ供試体を利用して、「弾性波速度測定」、「内部欠陥探査」、「ひび割れ深さ測定」の実演を行います。

主催:財団法人長崎県建設技術センター